ブログの閲覧ありがとうございます!
こんにちは、暑いですね……。
前のブログにAセクシャルと出会うきっかけとなった親友ちゃんの話を書いたのですが、今回はAセクシャルと出会った後、ノンセクを自覚するまでの道のりを書いていきます。


出会ってから自覚するまでがまた長かったんですよねえ……。確かAセクシャルに出会ったのが23歳になる年の春で、実際に自覚したのは24歳の夏頃だったので、一年くらいですかね。
長い人生で見ると一年なんて一瞬ですが、その間私は自分がどこに属するのかわからずずっともんもんしていて、運気的にもどん底な時期だったので本当に辛かったです……。


さて、何故出会いから自覚まで一年もかかってしまったのかと言うと……


私には性欲がある。……と言う事実。

これです。この事実がノンセク自覚を邪魔していたのです!
Aセクシャルを知った当時、私はAセクシャルかもしれないと思いAセクシャルについて知識を得ようとしました。そこで自分なりに調べてわかったのが、Aセクシャルとは恋愛感情も性的欲求も抱かない。と言うことでした。
ここからもっとちゃんと突き詰めて調べれば良かったものの、そこでもう正解にたどり着いたと思った私は、そうか! Aセクシャルってそもそも恋愛感情も無いってことなんだな! とインプットしてしまったのです。


そうなると、自分には当てはまらないことに気付きます。恋人は出来たこと無いけど片想いしたことはあるし、この時点でそもそもAセクシャルじゃないじゃんって……。
何だ、違ったのか。と調べるのをやめてしまったんです……。
私の恋愛観は若干変わっているだけ、という結論に至ってしまいます。


しかしその後、職場でバイセクシャルの女の子と出会い、再び性と向き合う機会が訪れました。


彼女とは映画の趣味が同じだったのがきっかけで仲良くなり、プライベートでも遊びに行くようになりました。いろいろ話しているうちに恋愛の話も出来るようになり、彼女に過去、同姓の恋人が居たことも教えてくれました。
(※因みに前の記事で触れた、カミングアウトによって母親との関係がギクシャクしてしまったバイの友達とはまた別の人の話です)


その子がなかなかの情報通で、バイセクシャルについていろいろ聞いているうちに、マイリー・サイラスがパンセクシャルだとか、エズラ・ミラーがクィアだとか、とにかく色んな事を教えてくれました。
当時パンセクシャルもクィアも知らなかった私は、そんなのもあるの!? 性別って何でもありなんだあ。と非常に興味を持ち、性別についてまた調べてみようと言う気になりました。


そうしてまた調べ始め、人には恋愛的指向(ロマンティック・オリエンテーション)と性的指向(セクシャル・オリエンテーション)が存在すると言う事をようやく知りました。
簡単に説明させてもらいますと

恋愛的指向
どの性別に対して恋愛感情を抱くのか。
もしくはどんな恋愛感情を持つのか。

性的指向
どの性別に対して性的欲求を抱くのか。
どの性別に対して性的魅力を感じるのか。

※あくまでも私個人の認識ですので、参考程度に受け取ってください。

恋愛的指向も性的指向も一緒くたに考えていた私としては、かなりの衝撃でした。世の中には、恋愛的指向と性的指向が一致しない人もいるのか! それってめちゃくちゃ苦しくないか!?
だって極端な話、恋愛的に惹かれるのは同姓だけど、性的に求めてしまうのは異性って人もいるってことですよね?
何それ切ない! そんなBLがあったら読みたい!
……BLの話は置いておいて、恋愛的指向と性的指向のズレで苦しんでいる人もいるとわかり、私もそれなんじゃね? と気づいた訳です。


漸くそこに気づいた私は、恋愛的指向は普通なんだと思いました。今まで好きになってきたのはみんな男の人だったので。
でも、よくよく考えてみればその好きになった人とセックスしたかったのかと聞かれると、う~ん、それは違うなあ。ってなったわけですね。
と言うことはやっぱりAセクシャル(ノンセクシャル)か? いやでも性欲あるしな……。と延々考えていました。


そうなんです。私は、性欲はあるけどセックスはしたくないタイプのノンセクシャルなのです。


ノンセクシャル=性欲自体がない人。と勘違いしてしまったが為に、私は約一年間自分のセクシャリティに悩んでいました。
同じ経験をされた人、結構いるんじゃないかなと思います。ノンセクの誤解されやすいポイントでもありますよね。


ノンセクシャルと一口に言っても本当にいろいろなタイプがいるんですよね。
それこそノンセクだけど恋愛はするよって人、ノンセクだし恋愛感情もありませんって人。
ノンセクだけどセックス出来る人もいます。ただ、自ら進んでしたいとは思わなかったり、パートナーが求めるので本当はしたくないけど我慢すれば出来るっちゃ出来るって人が多いみたいです。
一方で、セックスをしようものなら拒否反応で呼吸困難を起こしてしまったり、嫌悪感で吐き気がしたりとセックスが絶対に出来ないと言う人もいます。
もっと言えばキスもハグも手を繋ぐのも、下ネタすら無理! と言う、性嫌悪に近い人もいます。
ノンセクも十人十色。人それぞれ耐えられるボーダーラインは違います。


だからノンセクでも性欲がある人もいれば、性欲すら無い人もいるのです。
調べがあまあまの甘酒のようなザル捜査だった過去の私は、一番最初に目に入った情報を「なるほど! 承知!」と鵜呑みにし、そこでゴールに辿り着いた気でいたのです。だからハッキリとやっぱりノンセクシャルだった! と自認するまでに時間がかかりました。ちゃんと調べていればそんなに悩まなくて済んだのに……。


恋愛感情も普通にある、性欲もある人はノンセクシャルだって気付きにくい。
特に未経験だったりすると、まだセックスしたこと無いから何となく嫌悪感があるだけで、経験してみたら平気になるかも? なんて思ってしまいますよね。
なんなら回りの友達に相談したらほぼほぼそう言われるでしょうしね……。
それで言われるがままに行為に及んでしまったら、もしかしたら本当にセックスがダメなタイプで、体調を崩してしまったりトラウマになってしまったりするかもしれません。
もし自分がノンセクかもしれないと思っているなら、試してみるにしても、慎重にお願いします。出来ればお相手にも、嫌といったら必ず中断してくれるよう約束してもらってください。初めてだから、もしかしたら途中で具合悪くなるかも……とか言っておけば大丈夫でしょう。
でも出来ることなら、試さないでいて欲しいです。手っ取り早く自分のセクシャリティを確認できる方法だと思いますが、リスクが重すぎます。


私は体を張って確かめる勇気はありませんでした。したことないけど、本当に出来ないと思います。あんまり想像したくもないけど、もしそうなったらと思うと気持ち悪いし泣きそうになるし、物凄い陵辱を受けているようで死にたくなります。多分、相手の事は嫌いになってしまうと思います。


こう言う気持ちも人それぞれで、私と同じように陵辱されているように感じる人もいれば、セックスしよ=死んでって脳内で変換されるような人もいるし、鼻から牛乳飲んでみて? って言われるように感じる人もいる。
少しでも嫌だな、と思うならしなければいいのです! 無理はダメ、ゼッタイ!


よくよく考えてみたらキスもダメかもしれないんですよね。いや、実は甥っ子と一緒に住んでるんですけど、可愛い甥っ子にチューってされるのもあんまり好きじゃない。おえええええ🤮ってなるわけではないけれど、チューして? チューして?ってせがむこともありません。
小さな子供だからこの程度で済んでいるだけで、もしこれが大人だったらマジで無理かも……。


ハグに関してもそんなに好きじゃなくて。小さい頃とか母親にこっぴどくしかられて泣いた後、泣きながら謝って母に許してもらって、仲直りのハグ~みたいな流れが何度かあったんですが……。
何と言うか、何で私こんなことしてんだろう感が強くて、涙も引っ込みました。大好きな母に抱き締められてるのに、全く嬉しくないんです。
勿論、飼っている愛猫君に関しては例外で、ずっと抱き締めていたいです笑。


手を繋ぐのも無理ではないけどあんまりしたくないかなって感じですが、腕を組むのは結構好きです!
女の子の友達とかによくやってしまいます。冬の寒いときとか、特に暖を求めて笑。


こうやって文章にしてみると結構出来ないことだらけですね。
出来る、出来ないは自分でわかっていた方がいいかもですね。将来パートナーが出来たときに、しっかりこればダメ、これはOKって提示しないといけませんからね。


いろいろ書きましたが、ノンセクにもいろいろあるから、情報に当てはまらないからと言ってやっぱり自分はノンセクじゃないって思い込むのは危険ですよって話をしたかったのです。
何度も言いますが本当にノンセクって気付きにくいですからね。自覚して自認したとして、周りにも理解されにくいですし……。
何が悲しいってノンセクも含まれるAro/Ace(無性愛・非性愛)と呼ばれる人たちって、LGBTに含まれるはずなんだけど、そういう人たちからも偏見の目を向けられている事。同性愛や両性愛って同じセクシャルマイノリティでも恋愛感情ちゃんとあるしセックスも出来る人たちなので、やっぱり恋愛感情が無い・他者を性的に求めないって言うのは根本的に理解できないのかもしれませんね。
中には同性愛でノンセク、両性愛でノンセクって人もいると思いますし、一概には言えません。同じセクシャルマイノリティ仲間として仲良く手を取り合いたいところですね。


今回の記事はここまでにします。
また次の記事でお会いしましょう


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